野村総合研究所(NRI)がクリエイティブ産業の変革シナリオのイメージムービーを公開した。
僕個人としてもこの内容はほとんど現実的に起こることだと思う。
なぜかというと最近のWeb上のコンテンツの普及の仕方がこのモデルに近づいてきていて、質の高い、もしくは話題性のあるコンテンツは自然と抽出され、それが趣向のマッチした消費者に行き届くようなシステムができつつある。このシステムが波及して他のメディアでも取り入れられるのは容易に想像がつく。
ビデオ内でコンテンツ・エバリュエーターとして紹介されてた測定器だけど、これはソーシャルブックマークとか、YouTube、ニコニコ動画等の動画共有サービスやAmazon等のオンラインショッピングで既に実装されてる機能だったりする。
具体的にはすべてのユーザーの視聴や反応がそのまま個々のサイト、動画等のコンテンツのスコアとして記録され、それを元にそれぞれのユーザーの趣向(検索キーワードや視聴・購買履歴)にフィットしたコンテンツを自動的に抽出してくれるって仕組み。おそらくこれがコンテンツ・エバリュエーターの実態だろうと思う。
現段階で消費者、コンテンツ間を結びつける環境は整いつつあると思う。だからあとはビデオ内で描かれたようにコンテンツを介して消費者とクリエイターが結びつき、最終的にきちんとクリエイターに対価が支払われる環境が整えばクリエイティブ産業の発展は約束されるんだろう。
ただこのシナリオ通りになったとしても、単純にコンテンツの受け皿が大きくなるわけじゃなくって、むしろ消費者との接触機会が増えるという点から受け皿の「数」が増えるという表現の方が正しいと思う。
こう考えると受け皿が一部に集中しその他が過疎化することも起こりえると言える。むしろコンテンツの評価機能の精度が上がれば上がるほどこの傾向は強くなるはず。こうなるとコンテンツの淘汰の速度が早くなって、本当にいい物にしか対価が支払われないという超シビアな環境ができあがる予感。
もしかしたらリアルな2015年のクリエイティブ産業の実態はこんな感じじゃなかろうか?ちょっと考えてみた展望。
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西村斉輝(にしむらなおき)
1984年兵庫県生まれ。
現在多摩美術大学GD科在籍。
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